フジヤマウォータのサイトが批判的で面白い
先日、仙台市内で友人のオフィスを借りてセミナーを行ったところ、壁際にウォーターサーバが置いてありました。おや、いいですね♪
どこのメーカーだろう?と思って近づいてみると、「フジヤマウォータ」という会社のウォーターサーバーでした。ちょっとだけお水を飲んでみました。
今まで一度も名前を聞いたことがない会社だったので、帰宅して調べてみると、大阪市にある株式会社フジヤマという住宅設備機器販売施工会社がやっている宅配水事業のようです。あら、こちらの会社は社長さんのお名前がフジヤマさんなんですね。ということは、フジヤマウォータのフジヤマは富士山のフジから取っただけでなく、元々の社名を掛けているのかな。
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株式会社フジヤマのホームページ
運営は、フジヤマウォータ株式会社という関連会社のようですが、ふと開いてみたこの会社の『宅配水事業における失敗から成功へ』というページがなかなか面白くて、つい興味深く読み入ってしまいました。以下、そのページの序文を引用します。
宅配水事業における失敗から成功へ
株式会社フジヤマは、2005年に某宅配水メーカーの代理店として、宅配水業界に参入いたしました。その後、様々な失敗を経験し、取扱の宅配水メーカーも何度か変更するなか、成功への道を探ってまいりました。
これから、宅配水業界に参入される方、または、すでに参入しているがこの業界に疑問を抱いている方に、そんな失敗から成功へ向かう経験を一読頂きたいと考えまとめました。
本内容が、皆さまのこれからの事業経営にお役立ていただければ幸いです。
そしてそのページには、フジヤマさんが従来の宅配水メーカーに感じた様々な疑問が掲げられ、それらを解決するためには自社サーバーを開発して自分たちに合ったシステムを自前で運用し、自力で利益を継続させていく結論に至った経緯が、イラスト入りで簡単に説明してありました。
その内容が、推し量らずとも現行他社への軽い批判になっていてなかなか面白く、どんな会社さんなのか(将来性も)ビギナーの私にはよくわかりませんが、反骨精神を柔らかに前面に出している内容には、説得力と興味と好感を感じました。
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宅配水事業における失敗から成功へ
友人がフジヤマのウォーターサーバーを契約したのは7年前で、当時、小学生だった息子さんが水嫌いだったため、なんとか水を飲んでほしいと思い、レンタルしたそうです。Facebookでフジヤマに決めた理由を尋ねたところ、写真と共に以下の返信メッセージをいただきました。
単に水道水を浄化したようなものは嫌だと考えました。 少しでも美味しく天然水に近いものを選びました。 さらに 「容器を返却しなくていいこと」 「真空に近い状態で水の鮮度を保てること」 これらも理由の一つです。 当時、ウォーターサーバーの比較サイトで研究した結果でした(笑)
それを自宅からオフィスに持ってきたのが写真のウォーターサーバーで、自宅は現在、水素水に切り替えたとのことでした。自分も試しにいくつかの比較サイトで調べてみましたが、今は比較サイトで検索してもフジヤマウォータが出て来ないようです。もしかしたら当時は、宅配水の事業者も少なく、フジヤマウォータも販促に力を入れるなどして、今よりも知名度が高かったのしれませんね。
フジヤマウォータさんは今年(2017)の1月にクリティアの代理店をやめて、自社開発のエアーレスサーバーを自前のシステムで運用する宅配水事業者に生まれ変わったようですが、サーバー自体は2013年に完成して、すでに自社のクリティアユーザーに提供されていたようです。どんな形で提供されていたのかわかりませんが、フジヤマウォータのお客さんは、サーバーを選ぶことができたのかしら。その辺も友人にあとで確認してみたいです。
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参考記事:エアーレスで雑菌をシャットアウト 省エネウォーターサーバー「エアーレスサーバー ECO楽」レンタル販売開始(2013.09.03)
フジヤマウォータさんが直近で代理店をしていたのは、クリティアですが、前述の序文に”取扱の宅配水メーカーも何度か変更”したと書いてあるので、ほかにも色々試されたんでしょうね。
インターネット検索によると、クリティアというのは、今はフレシャスの社長を務めている栗山さんという方などが、2006年に設立した宅配天然水のブランドでしたが、現在はプレミアムウォーターと統合して、光通信傘下の会社となっているようです。
宅配水の業界は、事業の撤退や移譲や統廃合が激しくて本当にわかりにくいですものですね。その会社が好きで契約しても、経営母体が変わるとブランド名が変わったり、代理店が独立するなど、まだまだ安定しない業界なのかもしれません。
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